出張講演 2024年

感染症及び食中毒についての基礎知識と感染/蔓延防止策について

(2024年7月11日 株式会社アドナース)

社会福祉法人 京都社会事業財団 京都桂病院
看護部 科長 感染管理認定看護師
中村 考志 先生

中村 考志 先生
出張講演7月11日

(講演要旨)

京都市内及び九州で、訪問介護・訪問看護、児童支援などの事業を行っている株式会社アドナースの介護士や看護師などのスタッフ約40名(その他にWebで約60名)の参加のもと、感染症全般の基礎知識と予防策、及び食中毒にフォーカスした具体的な疾患とその予防策について講演いただきました。講師の中村先生及び京都桂病院と(株)アドナースは、業務上でも関係があり、和やかな雰囲気での講演となりました。講演資料として、絵や図表の多い見やすいスライドを用い、大変わかりやすく解説していただき、特に食中毒については、分類や近年の発生件数の推移などの全体的な話に加え、カンピロバクター、サルモネラ、ノロウイルスについて、それぞれ具体的に、原因菌・ウイルスや、症状、予防のポイントなどについて説明されました。参加者は、興味深く聴講しており、食中毒への理解がより深まったものと思われます。


新型コロナウイルスの特徴と感染予防策

(2024年7月5日 介護老人保健施設 港さつき苑)

JCHO大阪みなと中央病院 感染管理認定看護師
沼田 伸枝 先生

7月5日 出張講演 全景
講師 沼田 伸枝 先生

(講演要旨)

大阪市内で最大の定床数の介護老人保健施設 港さつき苑の医療介護スタッフ30名以上の参加のもと、新型コロナウイルスの特徴と感染予防策、感染について講演いただきました。新型コロナ感染症が5類感染症に移行したとはいえ、感染性は依然高い状態で全国的には患者数が増加しているにも関わらず、新聞・マスコミでの話題が少なくなっている現状の中、今回の講演は新型コロナウイルスの変遷、最近のウイルスへの対応の変化、これからの感染対策等について詳細に大変分かり易く説明頂きました。新型コロナ感染症予防策の再確認という観点から、高齢者施設で勤務するスタッフの方々には有意義な講演になったのではないでしょうか。出席者は最後まで熱心に聴講していました。


感染症から身を守るために
-注意すべき感染症と対策-

(2024年2月29日 船橋市福祉サービス公社)

千葉大学医学部附属病院 感染管理認定看護師(血液内科病棟)
漆原 節 先生

(講演要旨)

船橋市福祉サービス公社の生活・介護支援サポーター事業に参加されているボランティア46名の参加のもと、感染対策を中心に講演いただきました。そもそも感染とは何か、感染症の症状と主な感染経路について、さらに予防対策としての手指衛生と衛生環境の維持、個人防護具の適切な使用について、大変分かりやすくお話いただきました。特に重要な手指衛生については、蛍光塗料とブラックライトを使用し、参加者全員が自らの消毒がどこまでできているか、確認することができ、今後の参考にしていただく機会となりました。消毒剤については種類や推奨される使用のタイミング、正しい清掃方法等、普段あまり意識しない細かな留意点も確認することができました。また、講演の最後には、注意すべき感染症として、新型コロナ、インフルエンザ、疥癬、ノロウイルスを取り上げて、それぞれのポイントについても触れていただきました。今回の講演で得た知識を、今後のボランティア活動に活かしていただければと思います。