本会では、啓発事業の一環として、医師・薬剤師・製薬企業の社員をはじめとした医療関係者を対象に、2006年1月より「メディカル・サイエンス セミナー」という名前で、専門家による講演会を開催しております。
今後の講演
  2021年11月頃を予定しております
過去の講演
2021年7月2日(月)開催 於:学士会館
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.新型コロナウイルスの特性とイベルメクチンの効果
花木 秀明 先生
講演2.日本国内のワクチン接種の現状と課題  一般論からCOVID-19まで
神谷 元 先生
2021年2月2日(火)開催 於:学士会館
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.新型コロナウイルスワクチン開発の現状
石井 健 先生
講演2.新型コロナウイルス感染症の流行と感染対策
吉田 正樹 先生
2020年11月27日(金)開催 於:学士会館
ー住木・梅澤記念賞及び奨励賞 授賞式、受賞講演並びに特別講演ー
住木・梅澤記念賞 授賞式
(左)東京大学大学院農学生命科学研究科
 応用生命工学専攻
 講師 西村 慎一 先生
(右)理事長 岩田 敏 先生 
奨励賞 授賞式
(左)聖マリアンナ医科大学微生物学
 助教 大~田 敬 先生
(右)理事長 岩田 敏 先生
住木・梅澤記念賞 受賞講演
生体膜を標的にする抗真菌化合物の探索と作用機序に関する研究
西村 慎一 先生
(要旨)天然物は合成化合物を上回る化学構造の多様性を示し、これまでに50万の化合物が報告されたともいわれる。そのような天然物を対象に、真菌の生体膜脂質を標的にする化合物の探索と作用機構解析を行い、3種の化合物 (1)ヘロナミド、(2)5aTHQ類、(3)セオネラミドについて作用メカニズムを解明した。天然からは生体膜を標的にする多様な化合物が見出されているが、3種の化合物はいずれも全く新しい分子メカニズムを有していた。天然物にとって細胞膜はアクセスが良く、作用部位の収斂進化により多様性がみられるのかもしれない。さらなる探索研究により、ユニークな化合物の発見と応用が期待できる。

奨励賞 受賞講演
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌に対するin vitro相加相乗効果の評価 〜抗菌薬併用療法における治療指針の確立に向けた検討〜
大~田 敬 先生
(要旨)抗菌薬耐性(AMR)は早急に対処すべき脅威である。既存の抗菌薬を用いた抗菌薬併用療法の基礎的データの構築を目的に、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌に対し、in vitroでの検討を行った。(1)2剤併用における抗菌薬併用効果の検討では「国内型」と「海外型」でベースとなる抗菌薬の系統が異なっており、カルバペネマーゼ産生遺伝子の種類によっても有効な組み合わせが異なっていた。(2)2剤併用における殺菌効果の検討を行ったところ、蛋白合成阻害剤(アミノグリコシド系もしくはテトラサイクリン系)とβラクタム剤の組み合わせが最も有効性が高かった。本奨励金で、相加相乗効果と簡易判定法の検討を行い、最終的に抗菌薬併用療法における治療指針の確立を目指したい。

特別講演 新型コロナウイルス感染症パンデミック、これまでとこれから
岡部 信彦 先生
(要旨)ダイアモンドプリンセス号の横浜入港から始まった本邦の新型コロナウイルス感染症は、4月16日に全国への緊急事態宣言が出されたが、7月の再増加では、臨床情報の蓄積と臨床経験、治療情報に加えて人々の認識の高まりなど、3〜4月の流行の「数」から7〜8月の流行では「質」への変化がみられてきたため感染者数は上回ったものの緊急事態宣言は出されていない。秋から11月には急増し現在に至っているが、自治体によって状況に差がある。日本では、クラスター対策に着目し、さらに三密対策を一般に呼びかけ、かなり受け入れられた。しかし年末年始を迎え流行拡大が危惧される中、感染リスクが高まる「5つの場面」(1)飲酒を伴う懇親会等、(2)大人数や長時間におよぶ飲食、(3)マスクなしでの会話、(4)狭い空間での共同生活、(5)居場所の切り替わりについてあらためて注意喚起が行われた。患者が二次感染を生ずるのは5%程度で、無防備の濃厚接触の場合である。買い物などですれ違った場合は0.6%とほとんどうつらず、インフルエンザほどの感染力の強さではない。潜伏期間は平均5日程度、発症から7日前後で2割ほどが肺炎を併発するが、8割は軽症で回復をする。アンギオテンシン変換酵素2(ACE2)が小児では少なく、小児の感染者数の低さの説明になるのでは、という論文がある。コロナウイルスワクチンに関しては、現在200以上のくらいの候補があり、国内開発も行われている。現在の感染拡大を鎮静化させるための分科会から政府への提言を11月25日に行いその概要も紹介した。
2020年9月4日(金)開催 於:学士会館
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.医薬品再審査制度/適合性調査の状況及びRWDの活用について
山口 光峰 先生
講演2.命かオカネ?命とオカネ?−パンデミック時代のくすりの費用対効果とは−
五十嵐 中 先生
 
(要旨) これまで日本では、皆保険制度のもとほぼすべての薬が保険給付されており、オカネの話はタブー視されてきた。しかし高額薬剤の相次ぐ上市により、同じ条件ですべての薬をカバーするシステムの持続可能性とともに、薬の費用対効果・効率性が広く議論されるようになった。2010年から、ワクチンの定期接種化に際しては、安全性や有効性に加えて、費用対効果のデータも要求されている。医療の費用対効果は費用の増減だけを見るのでなく、増えた費用に見合った効き目があるかどうかを、増分費用効果比ICERという指標で評価する。効き目には、QOLで重み付けした生存年・QALYが共通のものさしとして繁用される。予防は治療よりもつねに効率的である…のような誤解もあるが、予防の費用対効果は、その有病率に大きく依存する。定期接種化のためには、日本での有効性・QOL・血清型やジェノタイプ分布など、さまざまなデータが不可欠になる。
2020年1月23日(木)開催 於:主婦会館プラザエフ
ー薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 5 & 2ー
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
 
講演1.抗AMR感染症薬の開発
有安 まり 先生

(要旨)AMRに対する警鐘は高まっているが、開発企業数は減少している。抗AMR薬の臨床試験は難しく、耐性菌の出現頻度が高くない、耐性菌が原因菌である症例の選択が難しい、高度流行地域での治験実施体制が整っていない等の理由が挙げられる。欧米におけるガイドラインでは、どちらも「耐性菌感染症をターゲットとした抗菌薬では収集できるデータは限定的であり、通常とは異なる開発方法が必要」という考え方では一致しているが、求めるデータは異なる。また、疾患ごとの評価基準の統一化は進んでいるが、許容される非劣性マージンや主要評価項目は異なったままである。本講演では、自社創薬セフィデロコルの欧米における開発事例を元に解説を行った。様々な施策により米国における承認薬剤数は増えているが、米国感染症学会(IDSA)は、「さらなる経済的インセンティブ無しでは、継続的な抗生物質の研究開発は出来ない。」と総括しており、更なる施策が必要となっている。


講演2.Globalと国内のAMR動向の比較
磯ア 敦子 先生
2019年11月22日(金)開催 於:主婦会館プラザエフ
ー日本感染症医薬品協会奨励賞 授賞式、受賞講演並びに特別講演ー
奨励賞 授与式
(左)埼玉医科大学医学部感染症科・感染制御科
助教 酒井 純 先生
(右)理事長 岩田 敏 先生
奨励賞 受賞講演
発熱性好中球減少症のメタゲノム解析を目指したシークエンス技術の臨床応用
酒井 純 先生
(要旨)発熱性好中球減少症(FN)の迅速診断と耐性遺伝子の解析を目的として、次世代ポータブルシークエンサー「MinION」を用いた、新たな微生物検査の有用性に関して検証した。血液培養検査陽性例では、培養ボトル陽性から微生物の同定までに数日間を要する一方、本手法では6時間程度でボトル内の微生物を同定しつつ、抗菌薬耐性関連遺伝子を同時に検出することが可能であった。グラム陰性菌に関しては、既存の菌種同定検査の同定能より優れた結果を示した。一方、グラム陽性菌や真菌、共感染例における菌種同定能の感度は低く、今後新たな手法を加えることが必要と考えられた。今後、私達はMinIONによる菌種同定能に関する解析を継続し、最終的にはFNの新たな菌種同定法としての可能性を探り続ける。

特別講演 我が国のワクチン開発戦略について/ワクチン開発の問題点
中山 哲夫 先生
(要旨)ワクチンの歴史から紐解き、これからのワクチン開発の方向性について講演した。ワクチンの原点はジェンナーの種痘から始まり、予防医学としてのワクチンの重要性、弱毒(減病毒化)によるワクチン製造、ワクチンが生体の免疫応答を利用して感染予防、発症を阻止すること、嫌気性菌、抗体の発見、不活化ワクチン、生ワクチンの開発、アジュバントの有無によっても炎症反応に違いがみられること、また、ワクチンギャップといわれるが、これからはEducation, System Gapへの対応が必要であることが講演で話された。
2019年7月19日(金)開催 於:学士会館
ー薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 5. 研究開発・創薬(GCP, 開発の問題点)ー
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
 
講演1.ICH E17ガイドラインは医薬品の国際共同開発をどのように変えるか?
小宮山 靖 先生

(要旨)ICH E17ガイドラインのトレーニングマテリアルが、2019年8月末ころ公表の見込みである。MRCT(Multi-Regional Clinical Trials)に関係するパラダイムがLocal first paradigmからGlobal first paradigmにシフトする。効果修飾因子の類似性、効果修飾因子の分布の類似性に着目して、国/地域や患者をグルーピングする併合戦略が提案されている。特定された効果修飾因子を用いて、国・地域間の反応性の違いを説明する努力をするべきである。


講演2.AMR感染症治療薬開発の課題と提言
大毛 宏喜 先生

(要旨)通常の検査で検出されない海外から侵入するステルス株が存在する。耐性遺伝子がプラスミド上ではなく染色体上に存在する株や、複数の耐性遺伝子を併せ持つ株も見つかっている。薬剤耐性菌の広がりは過去にない状況で、サーベイランスの強化が不可欠である。また原料の海外依存による現状の流通では国家的危機の可能性もあり、企業と学会協働での新規薬剤の開発が急務である。

2019年1月29日(火)開催 於:学士会館
ー薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 4. 抗微生物剤の適正使用&6. 国際協力ー
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.医師の抗菌薬処方行動の背景:What Doctors See and How Doctors Think
青木 洋介 先生
講演2.AMR対策の世界状況および抗菌薬開発等を含めた国際協力の在り方
大曲 貴夫 先生
2018年11月8日(木)開催 於:学士会館
住木・梅澤記念賞 授与式
(左)岩手大学農学部応用生物化学科
教授 木村 賢一 先生
(中)理事長 岩田 敏 先生
(右)微生物化学研究所第2生物活性研究部
部長 五十風 雅之 先生 
奨励賞 授与式
大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学
院生 並川 浩己 先生
住木梅澤記念賞 受賞講演
多剤耐性菌に有効な新規抗生物質の検索
五十風 雅之 先生 
住木梅澤記念賞 受賞講演
遺伝子変異酵母株と新たな天然資源を用いた生理活性物質の探索研究
木村 賢一 先生 
奨励賞 受賞講演
難治性Hyermucoviscous Klebsiella pneumoniae感染症に対するリファンピシンによる病原性抑制療法確立に向けた
基礎・応用研究
並川 浩己 先生
特別講演
おたふくかぜワクチンの定期接種化に向けた
課題
木所 稔 先生
2018年7月3日(火)開催 於:主婦会館プラザエフ
ー薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 5. 研究開発・創薬ー
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.新規抗微生物薬を取り巻くR&Dの状況
=研究開発を促進するインセンティブの話題を含む=
平井 敬二 先生
講演2.AMEDのアカデミア発シーズの創薬研究支援のシステム および、AMED採択研究の現状について
藤江 昭彦 先生
閉会の辞
常務理事 後藤 元 先生
2018年1月15日(月)開催 於:学士会館
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生
講演1.抗菌薬適性使用の今後の方向性
藤村 茂 先生
講演2.知の創造と活用
竜田 邦明 先生
2017年11月9日(木)開催 於:主婦会館プラザエフ
住木・梅澤記念賞 授与式
東京大学大学院薬学系研究科
教授 阿部 郁朗 先生 
奨励賞 授与式
長崎大学生命医科学域薬剤学分野
助教 宮元 敬天 先生
住木梅澤記念賞 受賞講演
放線菌由来生物活性二次代謝産物の生合成研究
阿部 郁朗 先生 
奨励賞 受賞講演
低体温療法時におけるバンコマイシン投与最適化に向けた組織移行性変化の要因解明
宮元 敬天 先生 
特別講演
MRSA感染症の治療ガイドライン2017
−そのコンセプトに準じた新しい治療戦略−
二木 芳人 先生 
2017年7月10日(月)開催 於:学士会館
開会の辞
理事長 岩田 敏 先生 
講演1.AMR時代の感染制御と危機管理
岩田 敏 先生
講演2.20年に及ぶ、これまでのワクチン行政の変遷と、今後わが国に期待するワクチン行政のあり方
岡部 信彦 先生